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整体を科学する谷口健康院

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腰椎椎間板ヘルニア・頸椎椎間板ヘルニア

当院を訪れる患者さんで一番多いのが

・腰椎椎間板ヘルニア
・頸椎椎間板ヘルニア

と言う病名がついて、足や手が痺れたり激痛が走ってどうしようもない、と言う患者さんです。

ヘルニア」とは
臓器の一部が本来あるべき腔から逸脱した状態

と言う状態です。

ではどう言う状態なのでしょうか?下の画像を見て下さい


正常な状態の椎間板
随核が突出して脊髄神経を圧迫している状態の椎間板

椎間板と言うのは2重構造の様になっていて、
水風船の様になっています。中の随核が風船の中に入った水。繊維輪と言うのがちょうどゴム風船だと思って下さい。

そのゴムの部分が破れてしまって、中のゼリー状の
随核(は実はゼラチン質とコラーゲンでできているのです。なのでよくコラーゲンを摂取すると言う話がありますが.....)が飛び出て来てしまい、脊髄神経を圧迫して、足やらに痺れや痛みと言った症状が出ます。


正常な状態の椎間板

正常な姿勢だとこの状態
押し出された椎間板

猫背の様な悪い姿勢だとこの状態


じゃぁ、どうして破れて随核が出て来るの?

繊維輪が弱くなっているのもあるでしょう。

ただ、正常な状態だと椎間板、全体に同じように力が加わっています。
しかし、正常ではない姿勢を長時間続ける事により、一定の部分の繊維輪だけが弱くなり、破れてしまう。つまり長時間、同じ姿勢を続ける事で同じ場所へ圧力が加わりすぎて弱くなってしまっているのです。

・前傾姿勢での仕事。無理な体勢での仕事
・勉強
・デスクワーク

等々

先に例に挙げた風船を思い出して下さい。真ん中ではなく端の方を押さえると反対側は脹らんで風船のゴムが薄くなりますよね。ちょうどそんな感じに椎間板がなっているとイメージして下さい。


・じゃぁ、その飛び出た椎間板はどうやれば元に戻るの?

よくあるのが外科的に飛び出た椎間板を削り取る、レーザーで焼いて収縮させると言う方法。これは日本で一番よく行われている方法です。
一方、欧米では、
保存療法が一般的です。つまり何も外科的処置をしないで、ひたすら2〜3週間ベットに寝ているのです。それでも改善しなければ外科的処置を考えます。

なので、寝ている状態では椎間板にかかる圧力が最小限になります。立ったり座ったりすると、体重と重力で椎間板に圧力が加わりますが、寝ていればそれが最小限になります。
先にの述べた風船の様な状態ですが、圧力を加えなければ徐々に元の状態に萎んでいきます。

つまり、椎間板に圧力を加えない、椎間板に圧力を加えても均等に圧力が加わる状態にしてやれば理論的には、椎間板は徐々に元の状態に萎んで行くのです。
実際、当院に通われた患者さんが施術を受けた後、何ヶ月かしてMRI撮影を行われると出ていたものが元の正常な椎間板に戻っていたと言う事を報告して下さいます。

つまり当院の治療で何をするのか?

歪んでいる状態を元の真っ直ぐな状態にして、椎間板が元の状態に萎んでくのを手助けしているわけです。
と同時に、筋肉の状態を正常な状態にし、正常に動くように戻してやる事により、動かした時の症状の感じ方を軽減させて動きやすい状態にして行きます。

曲がった状態、歪んだ状態と言うのは、それだけで動き辛いですし、動かした時に無理がかかりやすいのです。無理がかかるから痛みを感じたりします。
なのでスムーズに動くようにさえしてやれば、無理がかかりにくくなるので、痛みの感じ方も軽減して来ると言うワケです。



腰が痛い時は腰を曲げた状態で歩きますが、逆に背筋を伸ばして歩くと、腰が痛いですよね。

でも腰が痛くない時に、腰を曲げた状態で歩くと、逆に腰が痛くなりますよね。

つまり、「腰が曲がってしまっている」、と言う異常な状態は、実は腰が伸びている状態に比べ、すごく負担をかけた動きを、何倍も腰に負担をかけているのです。腰に負担がかかると言う事は、椎間板にも正常な状態に比べすごく負担がかっています。

つまり、正常な姿勢、状態って言うのは負担が最小限なのです。

その状態へ戻してやればいいんです。

頸椎、首も同じです。歩くとき、アゴを引いた状態で歩いていますか?

写真撮影の時にアゴを引いて下さいって言われませんか?

頭(顔)が前に出ているからアゴが引けていないのです。その状態では頸椎の椎間板にも実は負担がすごくかかっているのですよ。

歩くときに前方を注視してずっと歩けますか?うつむき加減になっていませんか?


さて、ここから話がちょっと難しくなります。興味のある人は読んでみて下さい。

椎間板が突出して脊髄神経を圧迫するとどうなるのか?簡単にフローチャートを書いてみます

椎間板突出

脊髄神経(運動神経)圧迫

該当運動神経が支配している筋肉が収縮

血流悪化

筋緊張の増進

痛みの増加(ある一定レベルを越えると痺れ感となる)

痛いから筋肉に力が入る

血流悪化


つまり、運動神経を圧迫する事により、神経に電流が流れます。(脳から、筋肉を動かす時に信号電流信が神経を伝わって流れ、筋肉を動かします(収縮させます))脊髄の中で神経が圧迫されていると、他の神経との距離が近くなったりくっついたりしてしまい、他の神経を流れている電流が漏れて、混線して違う神経にも電流が誤って流れてしまう。
意図せずして、脳から筋肉に収縮させる信号を出していないのに勝手に混線して流れた信号が収縮させてしまうのです。
さて筋肉が収縮すると、太い血管は筋肉の間を通って走っていますし、毛細血管は筋肉の中、隅々にまで網の目のように広がっています。その血管が圧迫されて筋肉に血液が供給が減ります。血液の供給が減ると、筋肉の動かす為のエネルギーの供給が減り、しいれは筋肉が酸欠状態の様になって更に固くなってしまうのです。
そして筋緊張がある一定レベルと越え、血液の供給量が減って細胞の代謝が維持できないレベルに達すると、血管が発痛物質(痛みを感じさせる物質)を放出し、そのて発痛物質の刺激を痛感神経が感じて痛みとなり感じます。これが、何もしないでも痛いって状態です。

何故こう言う事が起こるのか?

人間、栄養を取らなかったり、呼吸できなくなると死んでしまいます。身体を形成している細胞も同じです。エネルギー供給が途絶えると細胞が壊死してしまうのです。それを防止する為に発痛物質を放出して血液循環を保とう、回復させようとするのです。いわゆる、自己防衛的な反応、反射です。

実際、痛かったらさすったり、叩いたり、温めたりしますよね。 =(イコール)= それら全て血液循環を良くする為の行為なのです

ですので、どこかでその悪循環になっている負のスパイラル的な連鎖反応を切ってやらないといけません。

一カ所切ってやるより複数箇所、切ってやる方が効果的なのは明かです。

当院の治療では、痛みを感じている部分の筋肉の緊張を局所的に取って血流を回復させてやる事も行いますが、もう1つ重要なのが、姿勢(筋肉の状態)をも元に戻してやり、血管に血液が最大限流れるようにしてやります。

血液が流れれば筋肉は柔らかくなります。柔らかくなれば血液は良く流れます。それが原因となっている痛みや痺れと言った感覚も軽減して行きます。

つまり倍の効果を狙っています。

局所的に血流を良くしてやっても、その源流、心臓から出て来る血管や心臓に戻る血管が閉塞、詰まってしまっていては一時しのぎにしかなりません。

それらをトータル的に元の正常な状態に戻してこそ、回復して行けるのです。


正座して足が痺れたって経験がある人は多いと思います。
そして足の痺れが切れて来た時に痛みが襲います。ズキズキと言う。
これは正座により悪化していた血流が一気に回復する事により血管が膨張して血管と平行して走っている神経を圧迫します(。心臓の拍動に合わせて血管が膨張したり収縮したりして、つつきます)。これがズキズキと言う感覚。
そして次第に痛みが和らいで行きます。これはある程度血流が回復して来たので、血管の膨張が少なくなって来たのと、回りの筋肉の緊張も取れて来たからです。
そして何ともなくなります。

つまり症状的には”痺れている”って言う事よりも”痛い”って言う方がはるかにマシな状態なのです。痺れがきつくなると完全に神経の中を電気信号が流れなくなり、麻痺してしまいます。

ですので、痺れているってのは要注意です。

痺れているからマシと思っている人は多くないですか?

その先は麻痺が待っています。麻痺すると元に戻る可能性が極端に低くなりますので、それまでに対処して下さい。

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